コンドームカテーテル(外付けカテーテル)

コンドーム型カテーテルは外付け尿道カテーテルとも呼び、コンドームから生まれた採尿器です。欧米では男性の収尿器として大変普及していますが、先進国の中では日本は非常に遅れています。原因として考えられることは健康保険の対象外商品であることと医療現場では、利便性からほとんど留置カテーテルが選択されています。

日本でも30年程前から、ラテックス製のコンドームカテーテルを輸出していました。コンドームの先端に穴を開け、その穴に長さ4cmのパイプ(リム)を接着させます。これを全て手作業でやっていましたから、生産効率が悪いために当時よく在庫が足りなくなりました。この手作業を見て、どうして一体金型を作らないのかと提案しましたが、メーカーとして生産ラインを設けるほど売れなかった訳です。

近年、海外から一体金型で製造したラテックス製のコンドームカテーテルが輸入されるようになり日本での製造メーカーは1社だけになりました。

呼び名もいろいろで、外付けカテーテル、エクスターナルカテ、コンドーム型収尿器、シース型とも言われコンドームの先に導尿リムを一体化させ素材は天然ラテックスやシリコン、熱可塑性エラストマー(ゴムのようなプラスティック)でできています。

 

コンドームカテーテルのタイプ

脱落防止に粘着テープ、ゴムストラップ、両面テープを巻き付けるスタンダードタイプ(ツーピースタイプ)と、内面に粘着剤を塗った粘着剤付きタイプ(ワンピースタイプ)があります。

 

コンドームカテで重要な素材

コンドームカテーテルには3種類の素材があります。ラテックス(ゴム)、シリコン、プラスティック(熱可塑性エラストマー)ですが、肌の過敏症、ラテックスアレルギー症状のある方はシリコン素材のコンドームカテをおすすめします。

 

コンドームカテーテルの使い方

レッグバッグと連結すれば外出時も確実で快適な排尿ができます。就眠時には延長パイプをつないで溲瓶、尿バッグに導尿すれば安心しておやすみいただけます。お使いになって一度や二度の失敗であきらめないで下さい。まずは慣れと工夫で必ず解決できます。

 

コンドームカテーテルのサイズ

コンドーム型カテーテルのサイズは直径で表記していますが、胴回り(円周)も併記していますから参考にしてください。ペニスの一番太い部分の周囲を紙か布テープで巻いて測ってください。

ウエスタンシース、ユリック、ユリコンのサイズ 直径 25mm 30mm 35mm

ロチェスター(BARD)、ホリスター、コロプラストのサイズ 直径 25mm 29mm 32mm 36mm 41mm

Dieh、クリアアドバンテージ、フリーダムカテのサイズ 直径 23mm 28mm 31mm 35mm 40mm

コンドームカテーテルのサイズ表