排尿後に尿が残っている感覚を残尿感と言いますが、 強い残尿感があっても実際には残っていなかったり、 逆に残尿感がなくても排尿後に多くの尿が膀胱内に認められることもあります。
そこで残尿がどのくらいあるのかを調べることになりますが、 最近は超音波測定器を用いて痛みもなく残尿量を測定することが可能です、 残尿が多い場合には膀胱炎や腎孟腎炎の原因にもなるため、 内服治療や間欠導尿などを行い、残尿がその後も継続するかどうかを見ていく必要があります。
残尿が多くないときには頻尿や尿の混濁、発熱など尿路感染症の可能性を考えて観察し治療を行います。
(東邦大学医療センター 大橋病院 泌尿器科 )